トキワ苑では、ご利用者の皆さまが歩んでこられたこれまでの人生を大切にします。お1人おひとりが本当に望んでいるここでの生活はどんなものなのか、その思いを汲み、できるかぎりご要望に添う、誰もが幸せに歳を重ねることのできる施設を目指しています。

モットーは「生涯、自分らしく」。1日の過ごし方はご利用者さまの意思を最大限に尊重します。大事なのは、人生の大先輩であるご利用者さまに、安心して「ここで暮らしてよかった」と思っていただくことです。お1人おひとりに寄り添い、慣れ親しんでいただける環境づくりを進めています。

2020年8月現在、パートを含む職員は65人で、看護師は5人、介護にあたる職員は34人（うち26人が介護福祉士）と、専門性の高いスタッフを配置。高知県内ではいち早く、魅力ある介護の現場を評価する介護事業所の認証を受け、質の高いサービスを提供しています。

また、すぐ隣に協力病院の早明浦病院があり、医師による週2回の健康状態の確認も受けられるなど、安心して生活していただけます。

2017年には「持ち上げない」「抱え上げない」「引きずらない」介護を目指す「ノーリフティングケア宣言」を行いました。介護者の負担軽減とご利用者さまの自立支援を目的に、福祉機器を活用した先進的な介護を進めています。

美しい山々と清流に囲まれた自然豊かな小さな町、土佐町。トキワ苑では、春にはイタドリの皮剥ぎ、秋には干し柿づくりなど、ご利用者さまにとっては懐かしい土佐町ならではの「お山の手仕事」を、自由時間やレクリエーションの時間に取り入れています。

また地域の方々に苑内で喫茶店を開いてもらったり、グループで遠足に出掛けたり、時には、ご利用者さまの故郷を訪問する小旅行を企画することも（コロナ禍で実施が中断しているものもあります）。人生の終盤のひとときをゆだねてくださるお1人おひとりの気持ちにこたえ、自由な発想で、豊かな老後のお手伝いをしています。

トキワ苑内のゆずの木も活躍

昭和62年に開苑を記念して植えられた、トキワ苑のゆず並木。
毎年たくさんの実をつけます。その実を使った柚の酢（ゆのす）
しぼりの時期は、苑内にいい香りが漂います。
トキワ苑の冬の風物詩です。